鈴木先生監修!インフルエンザについての情報~症状や感染経路、予防法

最終更新日 2024年3月27日 by freedo

体調不良の鈴木さん

鈴木貞一郎先生が解説!インフルエンザの症状の特徴を知っておく

インフルエンザとはインフルエンザウイルスと呼ばれるウイルスに感染することで発症する病気です。

ウイルスにはいくつかの型があるのですが、人間に感染が大流行するのはA型とB型のみとなっています。

ただしA型は人間以外の動物、たとえば豚や馬と言った哺乳類や鶏などにも感染することがあると言うのがひとつの特徴です。

人間においては主に冬に感染が大流行することが多く、こうしたことはニュースなどで報道されることも少なくありません。

冬場に汗腺が流行するのには理由があるのですが、冬だけに感染すると言うものではないため夏場にも感染することはあります。

インフルエンザの症状ですが、これは初期の時点では風邪と間違われることもしばしばです。

ただし様々な点において風邪とは異なる症状の出方があるので、それらを覚えておくことで早期に医療機関にかかることが重要です。

まず発熱ですが、風邪の場合は比較的ゆるやかに高熱になる、そして高熱と言っても37~38度台の熱であるのが基本です。

対してこちらの場合、急激に39度以上の発熱が出てくると言うのが大きな違いです。

また全身症状と呼ばれるような、悪寒や頭痛、強い疲労感や筋肉痛、関節痛などが出てくるのも違いとして挙げられます。

風邪の場合、このような全身症状が出てくることは稀です。

加えてインフルエンザの場合、全身症状が出てきた後に喉や鼻の症状、喉の痛みや炎症、鼻水、鼻づまりと言った症状が出てくるのですが、風邪の場合は初期の段階でこれらの症状が出てきます。

インフルエンザの感染経路について

このような症状は初期の段階ではとても程度が強いですが、安静にして水分を摂取すればほとんどの場合は数日で緩和していきます。

ただし免疫力や体力が低下している人、またそれらが弱い乳幼児や高齢者、呼吸器系統や代謝系統に疾患を抱えている人などは、これらの症状が重症化したり、引き金となって肺炎などの重篤な症状が引き起こされてしまうこともあるので注意が必要です。

インフルエンザウイルスの感染経路、すなわちどのようにウイルスが拡大するのかと言う経路はふたつあり、それが飛沫感染と接触感染です。

まず飛沫感染ですが、これはこのウイルスに感染している人がくしゃみや咳をしたり、あるいはおしゃべりをしたりした際に飛ぶ飛沫によってウイルスが他者へと感染すると言う経路です。

また空気の乾燥しており、よどんだ状態にあると飛び出した飛沫はいつまでも空気中を浮遊しているため、それによって感染が拡大することもあります。

これが特に冬場に大流行する理由と言うのも、冬場は空気が乾燥しており、ウイルスを含んだ飛沫がいつまでも空気中に漂っているためだからです。

そしてもうひとつの接触感染と言うのは、ウイルスに感染している人が咳をする際に口元を手で押さえ、その手でドアノブなどに触れたとします。

そのドアノブをウイルスに感染していない別の人が触れ、その手で鼻や目と言った粘膜に触れてしまうことで、ウイルスに感染してしまうと言う経路です。

このような感染経路を踏まえると、インフルエンザの予防法も見えてきます。

インフルエンザの効果的な予防法

まずひとつは空気を乾燥させないと言うことで、空気に湿気が十分にある状態だと、飛沫に湿気がくっつくことで飛沫の浮遊を防ぐことができるためです。

冬場になると加湿器を利用すると言うのは、この点から見ると非常に効果的な予防法だと言えます。

加えて空気をよどませないためにも、定期的に換気を行うことも重要です。

また飛沫を飛散させないためにも、あるいはそれを吸い込まないためにも、特に冬場などはマスクを着用することも効果的な予防法になり得ます。

くしゃみや咳をする際には、飛沫を飛散させないよう、なおかつ接触感染のきっかけを作りださないよう、服の袖口やハンカチなどで口元を覆うエチケットも推奨されます。

それから接触感染を防ぐためには、こまめな手洗いが効果的です。

特に外出先から帰宅した場合や、実際に感染している人の看病をした後などは意識的に、丁寧に手を洗うことが求められます。

その際には同時にうがいを行うことも良いことです。

そして流行する前には、先んじて予防接種を受けておくことも予防法です。

予防接種に関しては、必ずしも症状の発症を防げるものではないのですが、これを受けておくことで症状の重症化を予防できる可能性は高くなると言うメリットがあります。

そこから合併症発症のリスクも軽減できるので、受けておいた方が良いと言うことができます。

特に先にも述べたような、体力や免疫力が弱くなってきている人、あるいは妊婦さんなどは、特にこの必要性は高いと判断されます。

また重症化や合併症のリスクを軽減させると言う意味においては、日頃から体力や免疫力を維持しておくことも重要です。

そのためには普段から規則正しい生活を送るようにし、特に睡眠はある程度、まとまった時間をとるようにすること、バランスの良い食事を摂取することが必要だと鈴木貞一郎先生も仰っています。