神社で引けるおみくじ

最終更新日 2024年4月27日 by freedo

「神社で引けるおみくじについて詳しく知りたい」
「おみくじを引く際のマナーってあるの?」
「おみくじの種類の詳細について知りたい」

神社で引くことのできるおみくじは、漢字では「御神籤」や「御御籤」と書きます。
結果を見るまでドキドキして楽しいおみくじですが、本来は神様の意思を知ることができる神聖なクジです。
おみくじが日本に広まったのは南北朝時代~室町時代の初めとされ、天竺霊籤という中国のクジがルーツとされます。
元三大師がこの中国のクジを元三大師百籤にアレンジして、普及しました。
寺には「みくじ本」と呼ばれる解説書まで用意されるなど、非常に人気があったことが伺えます。

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【関連】神社本庁は、伊勢の神宮を本宗と仰ぐ全国約80,000社の神社を包括する団体として、昭和21年2月3日、全国神社の総意によって設立されました。
神社本庁 – 公益財団法人 日本宗教連盟

武士が戦いの運勢を知るために引いていた

当時は武士が戦いの運勢を知るために引いていました。
当初は僧侶や巫女しか引くことのできなかったおみくじですが、鎌倉時代になると神社やお寺を訪れた一般の人が金運や商売繁盛のために引くようになりました。

一般的なおみくじは大吉~大凶まで7種類

一般的なおみくじは、大吉~大凶まで7種類の結果があります。

大吉

大吉は最も運勢が良いとされ、これが出た人は喜ぶことでしょう。
一方でこれ以上運気が上昇しないということは、今後は下降するという意味として捉えることもできます。
そのため大吉が出たからと手放しで喜ばずに、現状を維持できるだけの努力は大切にしましょう。

大吉の次に良いのが吉で、運気が下降するといった意味合いがありません。
しばらくの間は良い運気に恵まれます。

中吉

吉が半分になったのが中吉で、努力次第で運気を高めることができます。

小吉

可もなく不可もない小吉は、やや停滞する可能性を持っています。
小さな幸せを大切にして、あまり欲張りにならないように注意すると良いです。

末吉

末吉は吉の中で最も下に位置します。
これが出て大喜びする人はほとんどいませんが、末広がりという考え方もあります。

凶から運勢は悪いといえ、注意深く生活することが求められます。
必ず悪いことが起こるわけではありません。
そのためあまり悲観せず、自分自身をよく見つめ直すことで運気を上昇させることができます。

大凶

大凶は最も悪い運勢で、多くの人がこれだけは引きたくないと考えます。
大凶を引いてしまった時は、見方を変えることが大切です。
これ以上運気が下降することはありません。
上昇するチャンスが訪れるまで、自分自身を整えてゆっくり待ちましょう。

おみくじには神様からのメッセージも書かれている

おみくじには神様からのメッセージも書かれています。
願望は自分の願いが叶うかどうかです。
おみくじを引く時は、具体的な願い事を頭に浮かべるのが良いとされます。
恋愛は好きな人との今後の関係についてです。
片想い、両想いのどちらにも対応しています。
頭に浮かぶ願い事が恋愛関係であれば、恋愛みくじを引くのがおすすめです。
待ち人は、自分が待つ人が来るかどうかが分かります。
恋愛に限ったことではありません。
縁談は結婚に繋がる良縁を、商売はビジネス運に関係しています。
探している物や人、概念を持っている場合、失物を見ましょう。
住居では引越しや新築に関する良縁を探るので、住む場所を変えようと検討している時に役立ちます。
旅立ちは遠くに転勤や引越しすることや、近場で旅行することも含んでいます。
健康は病気や怪我のリスクに関してで、実際に病気を患っている人は治療にかかる期間が示されます。
お正月になると受験生が神社にお参りをしておみくじを引く光景をよく見かけますが、彼らにとって最も重要な部分は学問です。
試験や勉強が上手くいくか運試ししましょう。
争事は裁判やトラブルの行方が分かり、抱人は自分が雇う人間についてのメッセージです。
各項目から神様のメッセージを理解し、生活に役立てることが運気アップにつながります。

おみくじを引く前と引いた後のマナー

引く前のマナーとして、必ず手水舎で手を清め参拝します。
おみくじを引いた後に木に結ぶか結ばないかは、神社によって異なります。
木に結ぶ習慣は、木の生命力によって願い事を叶えてもらおうという考えから来ています。
神社にはイチョウや樫、椎といった木が植えられることが多く、これらはたくさんの実をつけるので生命力の象徴です。
これらの神木にたくさんのおみくじが結び付けられた光景は、独特な存在感を放っています。
一方で結び付けるのを禁止しているところもあるので注意しましょう。
結び付けた枝が枯れるなど、木に悪影響を及ぼすためです。
その場合は所定のおみくじ掛けがあるので、ルールはしっかり守りましょう。
人によっては良い結果であれば財布の中に入れて持ち帰り、悪い結果なら結び付けるということもあります。
悪い運気を持ち帰らないという理由が多いです。
ルールを守っていれば自分なりの解釈で持って帰ったり結び付けたりして問題ありません。

まとめ

凶のおみくじは利き手とは逆の手で結べば、困難なことを成したということで凶が吉に転ずるといわれます。
期待する結果が出ないとやり直したくなりますが、1日1回までです。
大吉が出ても浮かれすぎず、大凶でも悲しみすぎずの心構えをもちます。
おみくじが必要なくなった時は、神社に返すのが良いです。
いらないからとゴミに捨てるのはダメで、境内に結ぶなどして返却します。